社長挨拶
CEO's message
アイ・シグマ・キャピタル株式会社は、2000年にベンチャーキャピタルファンド運営事業会社として創業いたしました。※
一方、弊社の主力事業であるバイアウトファンド運営事業は、1997年より丸紅グループとして外部パートナーとの共同事業としてスタートして順調に業容を拡大させておりました。
2008年、弊社単独でプロフェッショナル人材の拡充を積極的に行い、単独GPとしてアイ・シグマ事業支援ファンド1号の設立を行いました。これを機に、弊社はバイアウトファンド運営事業を主たる事業として事業活動を行っております。
同1号ファンドは、弊社プロフェッショナルの地道な努力に加えてLP投資家や関係の皆様のご支援を賜り、2018年に投資の回収を無事完了し、相応のリターンも獲得することが出来たと考えております。2013年には、アイ・シグマ事業支援ファンド2号を設立し、2024年に投資の回収を無事完了し、1号ファンドを上回る成果を得ることが出来ました。
また、2018年には、アイ・シグマ事業支援ファンド3号を設立、2023年に投資を完了し、既に2件のExitを完了しております。現在は、投資済の案件の価値向上に努め、順次Exitを進めていく予定でございます。
そして、2022年には、弊社運営ファンドの既存投資家の皆様などからのご支援を賜り、アイ・シグマ事業支援ファンド4号を設立致しました。既に4件の投資を完了しており、引き続き、優良な案件を組み入れるべく投資活動に邁進しております。
弊社が運営するファンドの主な投資対象である国内の中堅中小企業各社は、これまで我が国経済成長の根幹を支える役割を果たされてきたものの、経営者の高齢化や人材不足などの理由にコロナ禍で受けたダメージなども加わって事業承継問題がますます深刻化してきております。日本経済の活力を取り戻すための方策のひとつとして、中堅中小企業の持続的発展や規模の拡大、海外市場への進出のためには、新たな枠組みが必要とされていると考えます。また、企業のデジタル化が不可避ななかで、業種の垣根を超えた産業構造の変化が見られるようになってきており、中堅中小企業のみならず大企業までがその変化への対応を迫られていると感じており、事業承継案件に加えて、カーブアウト案件も増加しております。
このような状況下で、弊社としては、投資ファンドという機能を通じてそのような課題やニーズをお持ちの企業に寄り添い、問題解決の為に共に歩んでゆく所存でございます。
総合商社丸紅グループの一員である弊社は、グループが持つ業界に対する知見やネットワーク、そして海外を含めたグローバルな事業展開力を最大限有効活用しながら、設立以来弊社が蓄積してきた、管理体制の整備・人材支援といった経営インフラの整備や販売支援・コスト削減・海外展開といったビジネス面での強化策を支援させて頂くことを通じて投資先企業の課題解決、業績向上や企業価値の増大を図り、永続的成長へ向けての橋渡しをさせて頂きたいと希望しております。
アイ・シグマ・キャピタル株式会社は、投資家の皆様をはじめとして、投資先企業の皆様や弊社株主及びその他のステークホルダーの方々のご指導やご支援のおかげでここまで事業を発展させることができました。あらためて厚く御礼を申し上げます。
弊社は、ファンド運営事業活動を通じて、社会からもその存在意義を認められ、共感・信頼される企業として、これからも更に発展し、微力ながら社会に貢献してゆくことを目指します。ファンド運営事業者として常に高い倫理観を持って謙虚にお客様の声に耳を傾け、投資家や投資先企業の最良のパートナーとなるべく精進してまいる所存でございますので、今後とも一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
※ 現在、ベンチャーキャピタルファンド運営事業は行っておりません。
2024年11月
アイ・シグマ・キャピタル株式会社
代表取締役社長 日野広隆